進捗状況(2)

私の通う英会話学校には、2種類のレッスンがある。
ひとつは上限6人までの生徒で行われる「グループレッスン」、もうひとつは生徒と教師がマンツーマンで行われる「プライベートレッスン」である。
私は最初、1日3時間×4週間(every weekday)のグループレッスンで勉強していたが、それが2週間半過ぎた時点で、33時間÷10日(every weekday)という短期集中プログラムのプライベートレッスンへ切り替えた。


その理由は、まず、グループレッスンにどんなに積極的に参加しても、「自分が英語を話す時間」がかなり制限されてしまい、そのことが今の私の状態における英会話上達にあって、大きなボトルネックであると考えたからだ。
私は「文法やイディオム、会話表現、ボキャブラリーの知識のわりに、英語が聞き取れず、英語が話せない」という自分の状態から、自分の課題を、「英語に対して耳を慣らす(listening)」と「英語を話すことに慣れる(speaking)」ことであると認識していた。その課題に対して、「自分が英語を話す時間」がなかり制限される、ということは致命的な問題であった。


グループレッスンにおける「自分が英語を話す時間」というのは、「自分が英語を話す時間=授業時間÷人数」というように単純なものではないが、人数にしたがって自分の持分が分割されるのは道理である。
より詳細な内実としては、そもそもグループレッスンの授業時間はすべて生徒同士の会話やディスカッションで成立しているわけではなく、教師がいて、必要に応じてグラマーなどの説明をしたり、必要に応じて生徒の話す英語を訂正したりする。これはもちろん英会話上達においては必要なことであるのだが、それに費やされる時間は、自分以外のメンバーの知識や理解や英語力に大きく影響を受ける。そのため「自分が英語を話す時間」は、実際には「自分が英語を話す時間=授業時間÷人数」で導き出される数字よりも、もっとずっとずっと少ないのである。
「自分が英語を話す時間」なら、誰か友達と話すなりすればいいのだが、その友達との会話も、ある程度の英語を話すことができないと、話したいことが話せず、十分に理解し合えず、結局お互いに楽しめないのである。


私は「英語を話すことに慣れる(speaking)」に関して、ひとつの感覚を持っていて、それは「あるポイントを越えれば、私はそこから加速度的に上達できる」というものだった。その「ポイント」に到達するためには、やはりとにかく英語を話さなければならない。



そういうわけで、グループレッスンから10日間の短期集中プライベートレッスンに切り替え、その終了後に1週間半残っているグループレッスンに戻る、というプログラムのもと、現在プライベートレッスン7日間が終了した段階であるが、想像通りの成果が出ているといえる。
以前より自然に口から英語が出るようになり、もとから持っていた英語のアイテムもだんだん使えるようになってきた。友達との会話がスムーズに進むようになり、より多くの話題を話すことができるようになった。グループレッスン時の教師もそうした成果を認めてくれた。


そのプライベートレッスンも残りはあと3日(10時間)。成果の理想としては、前述の「ポイント」への十分な到達を実感できることだが、そこには少し及ばないか。とはいえ、残るレッスンを頑張るのみだ。