Feel the NYC in Battery Park

Battery Park(バッテリーパーク)は、マンハッタン島の最南端の場所である。家がすぐ近くにあるので、飲み物やおやつを持ってよく散歩をする。ベンチに座って、陽にあたり、風を感じ、海みたいなハドソン川を眺めていると、気持ちがいい(今は季節もちょうどいい)。



NYCに点在しているそれぞれの公園では、多くの人が思い思いの過ごし方をしていて、その雰囲気が私はとても好みだが、バッテリーパークは少々事情が異なる。バッテリーパークといえば、なんといっても、自由の女神があるリバティ島行きのStatue of Liberty Ferry(リバティ・フェリー)の発着場であるため、観光客が集まる場所なのである。自由の女神やTimes Square(タイムズ・スクエア)周辺の街並みなどのポスターをはじめ土産物の露店も多いし、全身ゴムマスクの自由の女神が話しかけてきたり、終日にぎやかである。


その独特な雰囲気はけっこう気に入ってはいるのだけれど、私自身はリバティ・フェリー(Battery Park→Statue of Liberty→Ellis Island(エリス島)→Battery Park、というコースで所要時間は1時間ほど)に乗ったことはない。正直、ぜんぜん魅力を感じない。
自由の女神を間近で正面から見ることができるとのことだけれど、女神のディティールはガイドブックに載ってしまっているし、台座の展望台もNYCの一部が見えるだけだし、製作技術にはじまる女神の歴史が展示されているLiberty Museumの内容も、エリス島のEllis Island Immigration Museumにもそこまで大きな興味があるわけでもなく、その情報をウェブサイトから得ることもできるし・・・
大学の卒業旅行で2月にリバティ・フェリーに乗った友達いわく、
「盛り上がりの到達点は女神の正面を通ったとき。その歓声のあとの45分間はもう寒すぎて、ただただ早く陸に戻りたいと乗客全員が思ってた。死ぬかと思った」
とのこと。
とりあえず、真冬のNYCで水上1時間のフェリーツアーはそりゃそうだろうという話ではあるけれど、ほかの季節でもあまり変わらないんじゃないかな。


少なくとも私は、バッテリーバークのリバーサイドのベンチから、コーヒーと、ホットドッグやアイスクリームを食べながら、ハドソン川に浮かぶ自由の女神を眺めれば、NYCにいるということがしみじみと実感できるので、それで十分です。


ちなみに、全身ゴムマスクの自由の女神と一緒に写真を撮ってもらうと、お金をとられることがあるので注意したい。