Vingtaineの休刊

cocoxxx2007-11-15


べつに人並み以上にファッションに興味があるわけではないが、数年前からひいきにしていた「Vingtaine(ヴァンテーヌ)」というファッション誌が2007年12月号をもって休刊するとのこと。休刊とは事実上の廃刊。ニューヨーク紀伊國屋書店ニューヨーク本店にて「最終号」という文字を見て愕然とした。

アシェット婦人画報社」発行の月刊誌で、創刊から18年で幕を閉じることになったヴァンテーヌは、フランス語で「20代」という意味。「ヴァンテーヌ・スタイル」のベースはパリやミラノの女性のファッションの思想やスタイルで、雑誌の中に出てくるモデルにも日本人はほとんどいなかったものの、提案されるアイテムやコーディネートやテクニックは、自然に採り入れやすかったし、コンテンツはいつも充実していた。

ときに「リラックスして過ごす日は、温かなシェトランドのセーター。出かける予定も、だれかに会う予定もないけれど、パールのネックレスを首もとにカチリと留める。白い輝きは、だれのためでもなく、自分への責任として。(2007年12月号)」とかいうとんでもなくスイーツ(笑)なメッセージもあるのだが、
とにかく「Vingtaine」の中の洋服も靴もバッグもコーディネートもモデルも、そのすべてのスタイルが、完全に好みだった。ここまでツボな雑誌はないので、当分ファッション誌ジプシーとなることは必定である。

ちょうど20歳のころに「Vingtaine」を購読しはじめ、「Vingtaine」は私のスタイルのよい参考となり、今は自分の好みもはっきり自覚できるようになったし、自分に似合うものと似合わないものもわかるようになった。
というわけで、「Vingtaine」の休刊は、大きな感謝をこめて、ほんとうに残念に思う。